コラム

遺品整理の手順や処分方法、時期を徹底解説

故人が亡くなる前に持っていた持ち物を整理する作業、遺品整理。不動産以外の形ある物品が対象となり、1つ1つの遺品に向き合って片付けていく作業になります。自分にとって遺品整理なんて「まだ先の話」「必要な時に考えればいい」などとお考えのかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実は、遺品整理には、期限が決められている場合もあるのです。さらに、遺品の種類によっては処分方法に苦戦するような物品も出てくるかもしれません。そこで今回は、ご遺族様に必要な遺品整理の情報を提供できるよう、それぞれわかりやすく解説していきます。

  • 遺品整理とは
  • 遺品整理の期限・時期
  • 遺品の処分方法

さらに、遺品整理を業者に頼らず自分たちで行う場合もあるかと思います。その場合の手順や仕分け方法、必要な道具なども合わせてご紹介します。一方、自分たちだけでは遺品整理を行うことが難しい…というかたへ向けた、信頼できる遺品整理業者の選びかたをご提案。後悔の無い、スムーズな遺品整理を行うための参考にしていただけると幸いです。どうぞ最後までご覧ください。

 

 遺品整理とは

人生の終幕にはかなりの量の物品があります。遺族でやるにしても業者に任せるにしても、確認や比較検討などの調査が必要です。遺品整理の準備が整っていないまま行き当たりばったりに始めてしまうと、作業が思うように進みません。それどころか、時には思わぬトラブルが起きてしまう事も。遺品整理で大切な物や思い出を最良の形で残すため、また失敗や後悔をしないようにするためにも、以下のようなさまざまな事柄について事前にしっかり準備することが重要です。

  • 遺品整理を自分でおこなう場合の手順と必要道具
  • 遺品整理の期限、時期
  • 物品ごとの適正な処分方と回収先
  • 遺品整理業者に依頼できる内容
  • 遺品整理業者に頼んだ場合の費用

また、遺品整理を自分で行うか業者に依頼するかを検討する際、次のようなメリットとデメリットを考慮しましょう。

自分たちでおこなう遺品整理は、大切な家族が生前に所有していた物品を物理的に無くしていく作業になります。肉体的、精神的な負担が大きいため、遺品整理は極力1人ではおこなわないことをおすすめします。頼れる家族や親族などと協力しておこないましょう。

 

遺品整理をするべき期限・期間

遺品整理に期限なんてあるの? と思う人もいるのではないでしょうか。確かに、いつ遺品整理をおこなってもいいもののような気がします。しかしケースによっては、決められた期日を把握して遺品整理をしたほうがいい場合もあるのだとか。

このように、遺品整理を死の翌日には開始しないとならない場合もあります。以下、状況や遺品整理の期日について詳しく紹介します。

高齢者施設で暮らしていた場合:早いと翌日、長くても一週間

高齢者施設、いわゆる老人ホームと呼ばれる施設では、亡くなってから一週間以内に退去を求められるのが一般的なのだとか。遺品整理は何よりも時間が最優先されるということです。介護医療院などの公的施設や、介護付き有料老人ホームをはじめとする民間施設など、高齢者施設の多くは「1日単位」での契約が基本的。また入居希望者が多く、待機者の出ている施設も少なくありません。空室ができた場合、なるべく早く次の方に入居してもらいたい…というのも、施設の立場からすれば仕方のないことですよね。遺品整理をするにあたって、施設に置いている荷物が多い場合には、早急に清掃や搬出までを対応してくれる遺品整理業者に依頼することもひとつの手。また荷物が少ない場合でも、すべて自宅に持ち帰ってから遺品整理を始めることをおすすめします。

 

賃貸住宅の場合:契約料が発生。公営住宅の規則は49日以内に退去

賃貸住宅での遺品整理は、契約更新のタイミングや契約内容の確認など、計画的な行動が必要です。月ごとに契約料が発生するので、タイミングによっては数日~1カ月以内に退去しないと、余計な契約料が発生してしまうことも。さらに、公営住宅の住人が死去した場合には、規則として49日以内に退去という公営住宅もあるようです。一般賃貸であっても、大家さんや不動産屋さんによっては同様の規則を設けていることも珍しくありません。契約内容をしっかり読み直し、遺品整理をスムーズにできるようにしましょう。

 

死亡通知状を送る場合:葬儀の3日前までに相手に届くよう送付するか、初七日頃まで

死亡通知状を郵送するには、当然送り先の住所や氏名が必要です。そのため、遺品整理の際に故人の持ち物から、送付先の情報を調べる必要があります。死亡通知状に葬儀の案内を載せる場合は、葬儀の3日前までに届くようにするのが常識的。失礼のないよう、式の日程が決まり次第、発送手配をするようにしましょう。また、家族葬などで葬儀への参加を案内しない場合は、初七日あたりに事後報告として送付します。死亡通知状を出す場合、遺品整理の最優先は住所録を探し出すこと。遺品整理の進み具合に関わらず、迅速な対応が必要になります。

 

形見分けをする場合:四十九日の法要の際が一般的

遺品整理のなかでも形見分けをスムーズにおこなうには、親族が一堂に集まるタイミングでおこなうのが最適。そのため四十九日の法要に合わせて遺品整理をおこない、形見分けの品物を分類しておくと分配しやすくなります。

 

財産相続をする場合:死去10ヶ月後までに申告

慌ただしい葬儀法要などが落ち着いた頃におこないたいのが相続に関する手続きです。死去から10ヶ月後までの余裕があるとはいえ、想定外のトラブルが起きないとは言い切れません。遺品整理後、早めに手続きをしたほうが安心です。

 

実家の売却控除の申請をする場合:親が実家に住まなくなった日から3年目の12月31日まで

親が亡くなったことに伴って、親が住んでいた実家を売却した場合、受けられる控除額は最大3,000万円。控除の申請は「親が実家に住まなくなった日から3年目の年末まで」です。売却するにも遺品整理が必要になります。しかし実家には想定以上の荷物がある場合も多く、個人の手ではなかなか進まないのが実情です。遺品整理するにあたり、家族が暮らしていた頃の荷物が残っていたり、親が高齢で片付けが困難になり、ゴミ屋敷になってしまうケースも少なくありません。住民票の確認など売却手続きにも時間がかかることを想定し、遺品整理を業者に依頼するなどのプランニングが大切です。

 

【注意】期限がなくても早めに済ませた方がいい

特に急ぎの手続きもなく、さらには故人と同居していた場合などは、期限を気にせず遺品整理に時間をかけることができるでしょう。しかし、遺品整理を早めに終わらせたほうが良い理由もあるのだとか。

●物の劣化が早くなる

使わなくなった物品は、日焼けや風化により傷みやすくなります。状態が良好なうちに遺品整理しましょう。

●買い手がつかなくなる

古いモデルのものはブランド品だとしても金額すらつかないこともあります。電化製品は5年を過ぎたものは売れず、むしろ回収手数料がかかる場合も。遺品整理で出てきた使わない物は、早めに手放すのが得策です。

●遺族の年齢が上がる

そのうち遺品整理をやろうと思うものの、手をつけずに放置してしまうことも多いのだとか。遺品整理は思っている以上に大変な作業。特に遺品整理を自分たちで実行する場合は、しっかり計画を練りましょう。

 

遺品の処分方法

自分たちだけで遺品整理をおこなうのは、相応な労力がいるもの。少しでも遺品整理の負担を減らせるよう人手や時間、必要な道具などを事前に準備しましょう。遺品整理は大掃除などと同じように、以下のものを用意できると安心です。

・ホコリ除け…防塵メガネ、マスク、軍手
・仕分け用…ゴミ袋、ビニールひも、ガムテープ、ダンボール箱、緩衝材、ハサミ、マスキングテープ、クリアファイル
・運び出し用…台車、毛布
・掃除用…掃除用洗剤一式、バケツ

遺品の分類作業

遺品整理の際、まずは「残すもの」と「処分するもの」に分類しましょう。次に「残すもの」を用途や目的に応じてさらに仕分けしていきます。

●思い出や記録に関するもの

日記、システム手帳、住所録、手紙、写真、アルバム、書籍など、故人が愛用していたものや、交友関係、行動に関するものをまとめておきます。量に応じた遺品整理用のダンボール箱を用意し、内容物を記載しておくと良いでしょう。

●財産に関するもの

遺品整理の際、有価証券、印鑑、銀行通帳、生命保険関連の書類、不動産の登記識別情報などは分かりやすくまとめたうえで、安全な場所に保管しておきます。また、相続手続きは死去から10ヶ月後までに済ませないといけません。その際、様々な確認事項が伴います。遺言状の有無や必要な書類を確認し、早めにしかるべき場所へ連絡を入れるようにしましょう。

●金銭的な価値のあるもの

遺品整理で把握したカメラ、貴金属、宝飾品、ブランド品などは、傷がつかないように緩衝材で包むなどして、分けておきます。価値の付きそうな物品は、個人間取引のオークションやフリーマーケットなどに出品し、思わぬ収入になる場合もあります。しかし、買取成立までの労力と金額が必ずしも比例するとは限りません。まとめて一括で買い取ってくれる買取業者や遺品整理業者に依頼するのも良いでしょう。

●処分するもの

日用品、食品、家具家電、服飾品、布団、車椅子、介護用ベッドなど自治体のゴミ出しルールに沿った、適切な方法で処分します。引き取り手数料の発生するものもありますが、大型家具や電化製品などが多い場合には、まとめて回収業者に依頼したほうが良いかもしれません。

●形見分け、または供養

遺品整理の際に出てきた形見分けは、故人が親しくしていた人に対して、故人が大事にしていた物や愛用品を分けることです。誰に何をあげるかの決まりはないので、生前の交流へ感謝を込めて、相手が喜んでくれそうな物を分けます。手渡しするのがベストですが、遠方の場合は相手に確認のうえ、郵送も可能です。あくまでも「気持ち」の形見分け。無理強いはせず、貰い手が無い物品はご供養をしてください。

●寄付またはリサイクル・廃棄する

遺品整理で仕分けした、遺品整理買取や形見分けの対象にもならないものは、身内での使用や、寄付がおすすめです。遺品整理したものの中で、それでも残ったものについては、リサイクルに出したり、廃棄するようにしましょう。実は残った物を処分する作業が、もっとも時間と労力のかかる部分になるかもしれません。特に大型の家具や家電のは、搬出作業などの労力に加え、適切に処分する方法を調べたり考えたりする必要があります。できるだけ負担を分散できるよう、人手を借りることも大切です。

 

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参考:マネーFIX|人生におけるお金の課題を解決するサイト
参考:遺品整理/生前整理なら不用品買取に強い半額(はんがく)屋大阪本部
参考:給付金申請サポート | 火災保険・地震保険の給付金ならリペマ
参考:絵画買取なら獏:遺品整理はいつから始めればいいの?時期や注意点を徹底解説!

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