不用品の処分方法について悩んだ経験はありませんか?「適正な処分方法が分からない」「自分だけでは運び出せない」など、処分の際にはさまざまな疑問や問題が出てくるものです。そんな時に役立つ不用品回収業者。費用はかかりますが、搬出から処分まで一連の作業を全て請け負ってくれるため、上手く利用すれば大変便利な業者です。しかし近年、悪徳な不用品回収業者が急増しています。それに伴い、悪徳な不用品回収業者とのトラブルも増加。悪徳な高額請求や悪徳不法投棄など、国民生活センターへ寄せられた悪徳不用品回収業者に関する相談件数は2004年が256件だったのに対し、2019年には1501件にまで急増、この15年で5倍以上にまで増えているという現状です。不用品の処分を検討することはそれほど珍しいことではないため、誰にでも悪徳な不用品回収業者に関わってしまう危険性があります。悪徳なトラブルを未然に防ぐには、悪徳業者の特徴や悪徳手口を把握することも重要です。また具体的な悪徳業者被害の実例を知ることで、もしものときの事前対策に繋げることもできます。そこで今回は、悪徳不用品回収業者とのトラブル事例と、悪徳不用品回収業者の特徴、また悪徳な不用品回収業者との関わりを避けるための注意点などをそれぞれ詳しく解説します。優良な不用品回収業者を見極め、悪徳な不用品回収業者を避け、安心して依頼するための参考になれば幸いです。
危険な悪徳不用品回収業者が激増
お伝えしたように、国民生活センターに寄せられた悪徳不用品回収業者に関連する相談は増加の一途を辿り、15年前と比べると5〜7倍ほどのトラブルが報告されています。
2002年から2006年までの間は年間150から300件程度で増加してきた悪徳不用品回収業者とのトラブル報告。2015年から2019年までの統計になると、平均1350件程と急激に膨れ上がりました。徐々に相談件数を増やしてきた悪徳な不用品回収業者に関するトラブルはその後も増加傾向にあります。さらにこの数字は国民生活センターへ寄せられた相談件数というだけで、もちろん全ての悪徳なケースを把握した数字ではありません。実際には、悪徳な不用品回収業者から被害を受けたものの泣き寝入り…というケースが多数あるものと予測できます。
悪徳不用品回収業者に関する被害事例
悪徳な不用品回収業者とのトラブルは、具体的にはどのような悪徳な被害が報告されているのか、「知ること」は対策に繋がる重要なこと。さまざまなケースがありますが悪徳な不用品回収業者の手口にはいくつかの特徴や共通点もあり、注意点を把握することで悪徳なトラブルを未然に防げるかもしれません。実際に報告された悪徳不用品回収業者とのトラブル事例と、悪徳事業者の典型的な悪徳手口を紹介します。
【悪徳なケース1】「無料」と謳う不用品回収業者に高額な手数料を請求された
無料回収を謳いながら近所を巡回する不用品回収業者を呼び止め、回収料がかからないことを確認した後回収を依頼。ところが不用品をトラックの荷台に積み終わったところで高額な料金を請求された。納得がいかず問い詰めると「回収料金はかからないが積み込みの手数料がかかる」と言われ仕方なく料金を支払った。無料回収をアナウンスしながら街を走る不用品回収のトラックはよく見かけます。そのような営業方法を行う業者に多いのが不用品処分の免許を持たず、個人で悪徳な違法業務を行う悪徳業者。積み込みが終わり、断りにくい状況を作ってから法外な料金を要求するというのがよくある悪徳手口です。このような悪徳業者は事務所やホームページを持たず、地域を転々と移動するため被害が把握されにくく、足取りを掴みにくいのが現状。悪徳業者の根絶が難しい問題となっています。もし悪徳業者と疑わしい不用品回収業者に回収を持ちかけられたときには、最低限免許の提示を求めるようにしましょう。一般家庭から不要となった家具、家電、ごみなどを回収する際には「一般廃棄物収集運搬業」や「古物商」の免許が必要になります。免許の提示を拒否するような悪徳業者とは関わらないのが得策です。またホームページなどで業務や会社の詳細が明確な業者に依頼しましょう。
【悪徳なケース2】チラシを受け不用品回収業者に依頼し、料金トラブルに
自宅のポストに投函されていたチラシを元に不用品回収業者に電話で相談したところ3万円ほどと言われ回収を依頼。しかし全ての不用品をトラックに積み込んだあと10倍近い金額を請求された。「無料回収」と書かれたチラシを見て不用品回収業者に依頼したものの、実際には悪徳な高額請求を受ける被害も多発しています。この場合でも無料なのは回収だけで、荷物の積み込み後に「運搬費」「出張料」「手数料」など別の名目で料金を加算する悪徳な業者が存在します。依頼する前に、インターネットで業者の特徴や口コミなどを調べたほうが安心です。また全ての作業が無料で行われるのか、事前に細かく確認を取りましょう。
【悪徳なケース3】依頼した意外の家財まで勝手に持ち出された上、高額な料金請求
祖母が少量だが不用品回収業者に依頼したところ、必要な家具や家電など数点をトラックに積み込まれてしまった。さらに回収料金として数万円を請求され、手持ちがないと伝えると残金を振り込むよう要求された。大胆すぎる手口のように思われがちですが、依頼された不用品意外の物まで勝手に運び出した上、高額な回収料金を要求する悪徳業者も少なからず存在します。同様に高価な家財を悪徳業者に勝手に持ち出された、という被害も多数報告されています。悪徳業者のターゲットは高齢者や女性がほとんどで、強引に説得したり、曖昧な返事をさせ運び出したりとかなり悪徳な手口。当然、これは犯罪被害にあたるので、即座に警察に相談するべきです。しかし高齢者の一人暮らしでは発覚が遅れたり、悪徳業者の都合の良い供述で言いくるめられたりと、犯罪を立証できないケースも少なくありません。悪徳業者のターゲットになりそうな身内が居る場合には特に注意が必要です。
【悪徳なケース4 役所で返金されると言われ高額の料金を支払った
不用品回収業者に少量の引き取りを依頼したところ思わぬ高価請求をされたが、「高齢者は領収書を役所に提出すれば返金される」と言われたので請求された金額を支払った。当然そんな制度は存在しません。もはや悪徳な詐欺事件ですが、このような悪徳業者による嘘に騙されて高額な支払いをしてしまうケースも報告されています。嘘をつくのは悪徳業者の典型的な常套手段です。料金を支払った後の返金制度はあり得ません。身内に高齢者がいる場合、日頃から気にかけて注意しましょう。
【悪徳なケース5】小型家電の回収でリサイクル料金を徴収された
不用品回収業者に壊れた録画機器の引き取りを依頼したところ、リサイクル料金として数千円を請求された。こちらも悪徳な違法請求です。大型家電にはリサイクル料金が必要になりますが、対象となるのは洗濯機(衣類乾燥機)・冷蔵庫(冷凍庫)・エアコン・テレビの4品目のみ。これらの家電を処分する場合には決められたリサイクル料金が発生しますが、ビデオデッキなどの小型家電にはリサイクル料金はかかりません。また地域によっては不燃ゴミとして無料で回収している場合も多いので、まずは自治体のルールを確認することをおすすめします。
【悪徳なケース6】回収依頼した不用品が不法投棄されていた
訪問してきた不用品回収業者に処分を依頼したが、回収された不用品が近所に不法投棄されていた。回収した不用品を不法投棄してしまえば、廃棄処分に費用はかからず全て悪徳業者の利益になります。そのため、このような悪徳なケースもよくある手口です。この場合、悪徳不用品回収業者へ依頼したことが証明できなければ、不法投棄は依頼者が行ったものと疑われ、最悪の場合罪に問われる可能性も出てしまいます。不法投棄は罰金、懲役刑を要する重大な犯罪です。最悪の事態を避けるためにも、悪徳業者と疑わしい不用品回収業者には警戒が必要です。
悪徳不用品回収業者の特徴
悪徳な不用品回収業者との関わりを避けるため、悪徳な不用品回収業者にありがちな特徴を紹介します。
【悪徳な不用品回収業者の特徴1】「無料」を押し出したチラシ、宣伝
自宅ポストに不用品回収業者のチラシが投函されていることは珍しくないですが、そこには大抵「無料回収」と書かれています。この「無料」は集客目的の悪徳な口実と考えたほうが良いでしょう。トラブルの事例にもあるように、「無料なのは回収だけ」と後で料金を悪徳に徴収されるなど、最もトラブルになりやすい言葉です。とはいえ積み込みが終わってしまっては断りにくいもの。不本意ながら悪徳な運搬料や悪徳な出張料を払ってしまうケースが後を立ちません。悪徳商法の被害者にならぬよう、事前に業者を調べたり、さらに作業を始められる前に事細かな確認をしましょう。
【悪徳な不用品回収業者の特徴2】トラックで巡回する不用品回収業者
町内などを巡回する悪徳不用品回収業者とのトラブル事例が多数報告されています。もちろんその全ての不用品回収業者が悪徳な不用品回収事業者とは言えませんが、悪徳な被害事例が多いのも事実です。店舗や事務所などの拠点を持たず、すぐに次の街へ移動してしまう悪徳業者が多く、悪徳業者にとって都合の良い悪徳な営業方法と言えるでしょう。また巡回業務は比較的簡単に始められるため、本来不用品回収業者に必要な免許を所有していなくても営業できてしまうのが現状です。そのため悪徳業者が参入しやすい環境となり、それに伴いトラブルも増加傾向にあるようです。トラブル事例で紹介したような、不用品を積み込んだあとの悪徳な追加請求や悪徳不法投棄など、様々な悪徳業者被害が報告されています。素性がよく分からない不用品回収業者を安易に呼び止めることはなるべく避けましょう。またやむなく利用する場合でも免許の提示と、依頼する前に全ての作業の料金を提示してもらうことを徹底しましょう。
【悪徳な不用品回収業者の特徴3】住所・連絡先など会社情報の記載がない
会社の情報が極端に少ないようであれば、かなり怪しい業者です。悪徳業者の可能性が高いので、関わらないほういいでしょう。「ホームページが無い」「会社の住所が公開されていない」「連絡先が携帯電話のみ」といった不用品回収業者は要注意。優良業者にはまず見られない特徴です。他にも口コミを調べるなど、情報を集めることは悪徳業者とのトラブル回避に繋がります。
【悪徳な不用品回収業者の特徴4】自宅に訪問してくる
突然自宅を訪問してくる業者は、悪徳業者である可能性が高いです。特に高齢者世帯への訪問には注意が必要。このような悪徳業者を家に入れてしまったために強引に契約を迫られ、即座に家財を持ち出されてしまった悪徳なケースもあります。優良業者にはあり得ない悪徳な押し売り業者は絶対に信用してはいけません。悪徳な不用品回収業者と思われる業者を家にあげるのは絶対にやめましょう。
【悪徳な不用品回収業者の特徴5】事前見積もりがない
悪徳な不用品回収業者の特徴には「事前に見積もりを提示しない」という点も注意が必要です。不用品回収業者に見積依頼した場合に、「実際に回収後でないと料金は分からない。」などという不用品回収業者は悪徳な会社の可能性がかなり高いので要注意です。それを口実に見積りを拒否するだけでなく、記録に残るメールなどでの見積もりを好みません。悪徳な不用品回収業者にとって不都合になる、詳細な見積もりが残ることがないような悪徳な不用品回収業者なりの対策です。悪徳な不用品回収業者は最初から高額な料金を請求するつもりなので、「話が違う」とトラブルになった場合に、口頭のみの場合には「概算料金だった」などと言い逃れることができてしまうのです。そのために悪徳な不用品回収業者は事前見積もりや明確な見積書は残さないようにしています。悪徳な業者を見極めるためにも、見積もりは必ず事前にとり、書面で提示してもらいましょう。
今回は悪徳業者の手口とトラブル事例、悪徳業者の特徴などを紹介しました。悪徳不用品回収業者とのトラブルは誰にでも起こりうることです。悪徳業者に騙されないよう、以上のことを参考に、業者を検討してみてくださいね。
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