コラム

神棚を処分する方法とは!注意点・相場を紹介

遺品整理を進める際に処分に困惑するものが出てくることなどありますよね。今回はその遺品整理品のなかでも「神棚」をピックアップしてご紹介します。ご実家の遺品整理や引っ越し、建替えなどのタイミングがなければ、「神棚」の処分方法など気にかける機会などあまりありませんよね。そして、どのように処分するかわかる人は少ないのではないでしょうか?実際に遺品整理作業をしていると、お客様より「遺品整理で神棚も処分したいけど、自分たちでは処分方法がわからないのでお願いできますか?」とご相談を受けることもありました。「神棚」は木材でできているものとはいえ、神様を祀っている神聖なもの。素人が思いつくような、簡単な方法で処分してしまってもいいものか、戸惑ってしまいますよね。そこで今回は、いざ、遺品整理が必要な時のために「神棚」の処分方法、処分するときの注意点、遺品整理業者に依頼した際の費用の相場や支払い方法をご紹介します。こちらの記事をぜひ参考にしていただき、悔いの残らない遺品整理の準備をしていただけると幸いです。

神棚を処分する理由

遺品整理だけでなく、神棚を処分する理由は人それぞれの事情があります。基本的には神棚も新しいものに更新していくのがいいとされているようです。まずは、皆さんはどのような理由で神棚を新品に取り替えるのか、詳細を見ていきましょう。

買い替え

神棚の買い替えの目安は5~10年程度。最長でも20年で交換するのがベストとされています。年末の大掃除の際に買い替え、新年を迎えるタイミングで設置する場合や、外観の汚れが目立ってきた時期に買い替えするのが適切です。一生物ではない神棚。この機会にご自宅の神棚の状態を確認してみてはいかがでしょうか。また、厄年のタイミングで買換えされるかたもいらっしゃるようです。

引っ越し

新居への引っ越しの機に買換えを検討するかたもいらっしゃるようです。理由としては、以前置いてあった場所の雰囲気と、新たに設置しようとするお部屋のスタイルがマッチしないことがあげられます。特に洋風の家に引越す際は、手放すことが多いようです。和室のある住宅なら問題なく置けるのかもしれませんが、予算の都合上、神棚のためだけに和室を確保するのは、困難の場合もありますよね。確かに洋風の部屋に神棚があるのは、少し違和感を感じてしまうので、仕方のないことなのかもしれませんね。

管理する人がいない

これまで神棚を管理していた人が逝去してしまったことがきっかけで、手放すことを検討するケースも。たとえば、親が亡くなった場合です。この場合、遺品整理の際にまとめて処分してしまうことが多いようです。近年では神棚を持たない家庭も非常に増加してきました。遺品整理で完全に処分してしまうのは珍しいことではないようです。

神棚を処分する前の確認事項

遺品整理の際など、神棚を処分する前には必ず確認しなければならない2つのポイントがあります。一緒に確認し、遺品整理の際、神棚を適正に処分できるように準備をしましょう。

「魂」が入っているか

遺品整理のときに神棚を処分する前には、まず初めに神棚に「魂」が入っているか確認をしましょう。一般的には魂が宿っていないものとされている神棚。しかしまれに、神主が「魂入れの儀式」をおこなっていることもあるのだとか。その場合は、「魂抜きをする儀式」が必要です。この、魂抜きをする儀式は、閉眼供養といわれており、料金は3,000円〜12,000円ほど。購入時に「魂入れの儀式」がされているかどうかを確認し、魂が入っている場合は必ず「魂抜きをする儀式」をおこないましょう。購入した神社に持参するか、神主さんが出張で対応してくれる場合もあります。魂抜きの終わった神棚は、ただの箱となります。遺品整理の際は、一般ゴミとしての処分が可能です。

お札の処分

神棚を遺品整理する際、魂抜きの他に忘れないでおいてもらいたいのは、神棚の中にある「お札」の処分です。神道では神さまが宿ると信じられている、お札。そのため、お札を神社に返納しなくてはいけません。基本的に、お札をいただいた神社に返納するのがマナーです。しかし、先祖代々受け継いできたお札などは、返納先が不明な場合もあるかもしれません。そんなときは、別の神社のお札の返納も受け付けている神社に返納しましょう。古札返納所が見当たらない場合は、事前に問合せるか、社務所を尋ねるようにしましょう。また、神社によっては、持ち込み以外にも郵送で受け付けている神社もあるようです。遺品整理の際に出てきたお札の返納は多くの神社で無料で引き取ってくれますが、返納する前に確認することをおすすめします。

神棚処分4つの方法

次に、遺品整理の際の「神棚の処分方法」を説明します。神棚を処分する方法は、大きく分けると4つあります。
1.神社で処分
2.仏壇や、神棚の専門業者で処分
3.不用品回収業者、遺品整理業者に依頼
4.ゴミとして処分
それでは、これらの遺品整理での神棚の処分方法を見ていきましょう。

神社で処分

遺品整理で出てきた神棚は、神社に処分を依頼するのが最も一般的です。祈祷やお札を返納することで、神棚がただの箱になったといっても、そのまま遺品整理品として捨てるのにはためらいが…というかたも多いのではないでしょうか。ただの箱といっても「神棚」として祀っていたもの。そんなときは、神社での処分をお願いしましょう。また、遺品整理ででてきた神棚を初詣や1月15日あたりにおこなわれる「どんと焼き」に出すという選択肢も。ただし、どんと焼きはサイズの大きいものや金属製、陶器のものは出すことができません。遺品整理で神棚を処分したい場合、まず社務所、または祈祷受付所で処分の依頼をします。処分費用の相場は、約5,000〜20,000円ほど。神社によっても料金相場は変わりますが、中には、明確な金額は提示せず「お気持ちで結構です」と、お布施で納める神社もあるようです。また、直接神棚を持ち込むだけでなく、郵送対応可能な神社もあります。費用相場は5,000円程度で、送料は別途かかります。遺品整理で出てきた神棚を処分したい場合は、まずは神社に問い合わせてみましょう。
遺品整理として神棚を処分する方法はさまざまあげられます。多くの場合で費用が発生しますが、お焚き上げなどをしてもらうことで、清々しい気持ちで処分し、遺品整理を遂行できるのではないでしょうか。

【のし袋の表書きには何と書く?】

遺品整理で神棚を神社でお焚き上げをしてもらう場合、のし袋の表書きの書き方を迷われるかたもいらっしゃると思います。基本的に、表書きには「玉串料」や「初穂料」と記載しましょう。地域によっては「お焚き上げ料金」と書くことも見られますので、不安な場合は、事前に神社に問い合わせを入れて確認することもおすすめします。

仏壇や、神棚の専門業者で処分

遺品整理ででてきた神棚を、仏具店や神棚の専門業者から新しく神棚を購入する代わりに、古いものを回収してもらえるサービスがあります。特に「新しく神棚を買い替えたい」という方におすすめ。中には、新品に買い替えしなくても回収してもらえる業者もあります。この場合、遺品整理の業者自体が祈祷やお焚き上げをおこなってくれているほか、提携している神社に運んでくれるので、安心して依頼できます。ちなみに、店舗への持ち込みも可能で、店舗によっては郵送も対応可能のようです。料金設定は、おおむね20,000〜60,000円と割と高額な設定。依頼先や大きさによっても異なりますが、大体このくらいが目安のようです。また、神棚の通販業者の中には遺品整理ででてきた既存品の回収を承っていない会社もあるので、注意が必要です。遺品整理で神棚の処分を依頼する前には必ず、料金設定や内容を確認しましょう。

不用品回収業者、遺品整理業者に依頼

遺品整理での神棚の処分は、不用品回収業者や引越し業者、遺品整理業者に依頼することも可能です。依頼先によってサービスの有無は違うので事前に確認しましょう。費用の相場は10,000円~30,000円程度。処分に時間が掛かることもあるので、お願いする場合は早目に連絡しましょう。特に遺品整理業者なら、「丁寧な遺品の取扱い」を第一に考えている遺品整理も多いはず。もちろん神棚も慎重に扱います。また、即日回収に来てくれる遺品整理業者もあります。素早い対応をしてくれる遺品整理業者なら、ストレスなく依頼できるメリットもあります。ただし、廃棄品するのが神棚だけの場合は、割高料金になってしまうデメリットもあるので注意しましょう。

ゴミとして処分

遺品整理で出てきたホームセンターで購入した神棚は、分解し自治体の可燃ゴミとして捨てるのが最も簡易的な方法です。もし、家庭ごみのゴミ袋の中身が見えることで、ご近所の目が気になるなどの場合は、包装紙などに包んで見えにくくして捨てるなどの遺品整理対策をすると良いでしょう。ただし、遺品整理で出てきたサイズの大きな神棚は、粗大ゴミとして扱われる可能性があるので、都度、確認が必要です。料金は、可燃ゴミとして捨てる場合は自治体のゴミ袋の料金。粗大ゴミとして捨てる場合の処分料金相場は500〜1,000円ほどですが、地域によって処分費用が異なるので、必ず確認しましょう。ちなみに、神棚の回収を受けていない自治体も存在するので、市町村のホームページなどでルールを遺品整理前に確認しましょう。知らずにゴミとして出してしまうと、不法投棄と判断される可能性もあるので、下調べしてから遺品整理するようにしましょう。

神棚を処分するときの注意点

それでは最後のまとめとして、遺品整理の際の神棚を処分時の注意点4点をご紹介します。

ホコリや汚れを落とす

何年も手の届かないところに飾られている神棚。遺品整理で処分前にほうきや濡れタオルなどでしっかり汚れを落とし掃除しながら遺品整理しましょう。感謝の気持ちを込めて綺麗に清掃し気持ちよく遺品整理しましょう。

自分で取り外しが難しいなら無理をしない

神棚は高い位置に設置されているもの。遺品整理の際、自分で取り外しが難しい場所にあるときは、無理して自分たちだけで遺品整理しないことをおすすめします。自分たちで遺品整理をおこない、高い位置にある神棚を無理に自分で取り外そうとして怪我をしてしまった実例もあるようです。そんな遺品整理での失敗を起こさないためにも、あらかじめ取り外しまで対応してくれる遺品整理業者などに依頼するのがベストでしょう。また、遺品整理業者だけでなく、神棚の専門業者や不用品回収業者なども対応していることもあるので、遺品整理の前に問い合わせするのが確実です。

榊とお供物などの処分方法

遺品整理で神棚を処分するときは、一緒に飾られてある榊(さかき)と、お米やお水などのお供物の処分についても同時に検討する必要があります。各々で処分方法が異なるので、遺品整理のときは注意が必要です。
・榊の場合
榊は神社でお焚き上げをして処分してもらうのが一般的です。ひと昔前は、川や海へ流したり、土に埋めるといった「自然に返す」という方法が一般的だったようですが、現代だとそれもちょっと難しいですよね。川や海が近くになかったり、マンション等の集合住宅にお住まいであれば「土」もほとんどありません。神社でお焚き上げをしてもらう手間をかけられない場合は、家庭ゴミとして捨てる方法などもあります。塩で清めた後、藩士などの白い紙に包んであげるとなお丁寧になるのでいいでしょう。
・神棚にお供えしたお米やお水の場合
お供えした食品には、神様の力が宿っていると考えられているため、そのまま捨ててしまうのはもったいない。そのままロスせずに食事に使う工夫もしましょう。お供え物として供えたお米や塩、水などは、当日中に取り替えるのが基本です。しかし、長期間置きっぱなしにしてしまったお供え物は食中毒などの危険があるので、無理に食べずに可燃ゴミとして捨てるようにしましょう。

中をよく確認する

実は昔の人は仏壇や神棚に大切な物やお金を仕舞う風習がありました。そのため、遺品整理の際は必ず中身を確認しましょう。遺品整理中に、思いもよらないところに保管されていた故人のへそくりを発見したという口コミもよくみられるようです。遺品整理中の「棚から牡丹餅」というわけではありませんが、与えられたラッキーを逃さないためにも遺品整理の際は中を確認するのは必須です。

今回は遺品整理の際の、神棚の処分方法について、お伝えしてきました。神棚は、各ご家庭の日々の暮らしを守ってくれる小さな神社です。遺品整理での神棚の処分方法は、どれが正解というものはありません。感謝の気持ちを込めて、納得のいく遺品整理方法を選ぶことをおすすめします。唯一守っていただきたいことは、「魂入れの確認」と「お札の処分」です。この2つは忘れず、確実におこなうようにしましょう。

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