コラム

遺品整理を業者に頼らず自分でやる方法

家族が亡くなったとき、不用品や故人の遺品などを処分、整理する「遺品整理」という作業があります。遺品整理は自分たちだけでおこなうだけでなく、業者に依頼するという選択も可能です。しかし、業者に頼むにしてもどこに連絡したらいいのか、どのくらい費用がかかるのか、不明な点も多数でできますよね…。そこで今回は「遺品整理を業者に頼らず自分でやる方法」として、自分たちでおこなう遺品整理のコツや作業手順をを詳しく見ていきます。ぜひ遺品整理の参考にしていただけると幸いです。

遺品整理を自分で!5つのやり方のコツをおさえれば業者いらず?

遺品整理は故人が生前に所有していたすべての物品を整理、分配、処分する作業です。不動産以外の形ある物品が対象となり、それぞれの処分方法を考えて判断し、1つ1つ物品を片付ける作業になります。
人生の終幕にはかなりの量の物品があるもの。遺品整理にはそれ相応の時間、労力を伴います。遺族で遺品整理を行う際には、入念な確認や比較検討が必要です。とりあえずやってみようと無計画なままに初めてしまうと、作業が思うように進みません。それどころか、思わぬトラブルの原因に繋がってしまうことも少なくありません。故人との大切な思い出を最良の形で残すため、また失敗や後悔のない遺品整理を行うためには事前にしっかり準備を整えてから行いましょう。

遺品整理を自分で行う理由

体力的にも精神的にも大変な負担のかかる遺品整理。プロである遺品整理業者に全て一任するという選択もありますが、少なからず費用が発生します。部屋の大きさや処分する遺品の量によっては、想定を超える金額がかかることも珍しくありません。また業者を選ぶ際の調査など、時間や費用面でのデメリットもあります。また遺品整理のプロとはいえ、遺品の扱いを他人に任せることに抵抗があるという人もいるでしょう。そんな事情を踏まえ、時間や労力はかかるものの、家族や親族だけでの遺品整理を選択する人も少なくありません。(※ただし、清掃に特別な技術と薬品が必要であり、感染症の危険が伴う孤独死の現場ではその限りではありません。専門の業者にお願いするようにしましょう。)

遺品整理を自分で行うために必要なもの

遺品整理は故人の所有物全てが対象になるため、何も持たずに始めるとその都度道具を手配することになり、効率が悪くなりがちです。遺品整理の対象になるのは、故人様の持ち物すべてです。闇雲に整理しては終わるものも終わりません。必要な物を想定し、すぐに使えるよう準備をしておきましょう。

1:段ボール・マジックペン

遺品整理では物品を「必要なもの」と「処分する物」に分類しするため、段ボールは必需品といえるでしょう。最初から段ボールに入れて分類しておけば、部屋も片付きやすく不要品の搬出もしやすくなります。その際、どこに何を入れたか分からなくなり、再度中身を確認するような二度手間を避けるため、見やすい位置にマジックで内容を明記しておきましょう。仕分けの結果、中身の割に大きすぎる段ボールになると、運びにくくムダなスペースをとってしまいます。状況に合わせられるよう、大きさの異なる何種類かの段ボールを用意することをおすすめします。

2:ドライバー・ペンチ・はさみなどの道具

ドライバーなどの道具を手元に用意しておくと、処分する家具などを分解する最初に役立ちます。本棚やカラーボックスなど簡単に解体できるものであれば、あらかじめ解体しておくと搬出が楽になります。他にもビニールひもなどを用意しておくと、物品をまとめられて便利です。

3:作業服・マスク・手袋

遺品整理では長年使用していなかった物まで取り出して仕分けを行うため、汚れても気にならない服装とホコリ対策のマスクを用意します。また運搬時など、手を保護するための手袋を用意すると安心です。

4:手押し台車

重い物を搬出するときなど、準備しておくと便利です。しかし、騒音になりやすいため、夜間の使用は控えるなど使用する時間と場所には配慮が必要です。昼の使用であっても近隣の方々に事情を説明しておくと良いでしょう。

5:ゴミ袋

遺品整理でさまざまな種類のゴミが出ることが予想されます。「燃えるゴミ」だけでなく、「プラスチック」や「不燃ゴミ」など、自治体のルールに合わせた地域指定のゴミ袋を各種用意し、自治体のルールに従って分類、処分しましょう。

遺品整理を行うスケジュールの設定

効率よくスムーズな遺品整理を行うため、スケジュールを立てることをおすすめします。

1:なるべく複数人での遺品整理を

人数が揃っていなければ、遺品整理での役割分担がしにくくなります。また誰かの思い出の品を処分してしまったなどのトラブルにもなりかねません。不要な遺品の判断を複数の遺族と共有できるよう、なるべく大勢の親族が遺品整理に参加できる日取りを選びスケジュールを立てましょう。

2:介護施設、賃貸住宅の場合の退去期限

高齢者施設、いわゆる老人ホームと呼ばれる施設で生活していた場合、何よりも時間が優先される遺品整理になります。高齢者施設では死後一週間以内には退去を求められるのが一般的です。
高齢者施設の多くは「1日単位」での契約が基本的。加えて入居待機者が多いこともあり、早急な退去が望まれます。空室ができた場合、1日も早く介護が必要なかたに入居してもらいたい…という施設側の立場を理解しましょう。
また公営住宅や一般賃貸などで生活していた場合でも、終わらせる日を明確にし、なるべく早く遺品整理を終わらせる必要があります。
月契約が基本である賃貸住宅では、タイミングによっては次の契約料が発生してしまうため、数日〜1ヵ月以内の退去が求められます。
さらに賃貸住宅では、住人が死去した場合、49日以内の退去が契約条件に含まれていることも少なくありません。
契約内容を確認し、期日を最優先した遺品整理が必要です。

3:遺品整理の期限を決める

特に急ぎの手続きもなく、さらには故人と同居していた場合などは、期限を気にせず遺品整理に時間をかけることができるでしょう。しかし、遺品整理を早めに終わらせたほうが良い理由もあるのだとか。自宅の遺品整理を行う場合でも早めに終わらせるのが得策です。例えば故人が親しくしていた友人や、生前お世話になった人へ死亡通知状を送る場合。死亡通知状に葬儀の案内を記載するのであれば、先方への急な案内にならないよう、葬儀の3日前までには届くよう手配するのが常識的です。葬儀の案内をしない場合でも、初七日頃までには届くようにします。早急な発送が求められますが、遺品の中から交友関係の分かる物や住所録などを探す必要があります。早めの遺品整理で見つけておきましょう。また遺品をリサイクルショップなどへ売却する場合でも、早めに遺品整理を終わらせましょう。電化製品は5年を過ぎると買い取り金額が付かなくなるものがほとんどです。それどころか、大型家電は家電リサイクル法によりリサイクル料金が発生します。他にも買い取りが見込めなくなった家具.家電は処分に費用や時間がかかってしまいます。劣化が進んだり、モデルが古くなる前に早めの売却をおすすめします。

・形見分けをする場合
故人の遺品の中から思い入れがある品物を親族や友人に分配する形見分け。スムーズに分配するには、親戚が一堂に集まる四十九日の際が最善です。
そのため四十九日の法要までに遺品整理を行い、形見分けの品物を分かりやすく分類しておく必要があります。また遺品整理を急ぐ理由がない場合でも、終わらせる日を決めておかないとつい先延ばしになってしまいがちです。そうなると遺族が遺品整理に集まれる日取りも減ってくるでしょう。1人の独断での遺品整理は親族間トラブルに繋がりやすくなります。終わらせる日を決め、その日に向けたスケジュールを立てた上で遺品整理を進めましょう。

遺品整理を進める5つの手順とコツ

さて、事前の準備を終えたところで、実際に遺品整理作業に移行します。遺品整理の内容は大きく5つのステップに分類されます。それでは、遺品整理の順番に詳しく見ていきましょう。

ステップ1:「必要」か「必要でない」かで仕分け

まず始めに、「必要」か「必要でない」かに分類します。「必要」かに焦点をあてて検討するとスムーズに作業がはかどるでしょう。例えば、思い出の品。家族アルバムや子供の頃などのビデオは大切な思い出として保管しておきたいですよね。また、権利書やなどの重要書類、大切にしているアクセサリーなどの貴重品は「必要」なものです。さらに、形見分けの品とされているものも必ず保管しておきましょう。ここで仕分けした「必要なもの」以外は「必要でない」ものに該当します。不用品と認定したものも、のちに再度チェックするので、ステップ1としては、大雑把に分けても構いません。

〈例:財産や重要書類、資産価値のあるもの〉
・有価証券(株券、債券、手形、小切手など)
・通帳
・印鑑(実印)
・現金
・クレジットカード
・領収書
・保険証券
・権利書関係
・身分証明書(マイナンバーカード、パスポートなど)
・健康保険証
・契約書類(賃貸契約書・売買契約書・ローン契約書)
・宝飾品

ステップ2:リサイクル品の仕分け

遺品整理のステップ1で仕分けした「必要でない」ものの中から再利用できるものがあるかを仕分けしていきます。この遺品整理ではステップ1でうっかり見落とした「必要なもの」を再確認できる作業にもなるので、じっくりと見極めていくことが大切です。不用品の中にリサイクルショップなどで再販できるものが発掘されるかもしれません。ただ捨てるだけでなく、誰かの役に立つ品物が出てきたらいいですよね。

〈例:リサイクル可能なもの〉

・家電4品目(テレビ、冷蔵庫/冷凍庫、洗濯機、エアコン)
・一般家電(掃除機、カメラ、アイロン、ドライヤー、ミシン。携帯電話、パソコンなど)
・家具(机、タンス、戸棚、ベッド、椅子、ソファなど)
・衣類
・金属類(やかん、鍋、フライパン、釜など)

ステップ3:ゴミの分別

ステップ2でも省かれた、リサイクル不可能な物品はゴミとして処分します。お住いの自治体で決められた分類方法に従って「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」などの種類に分別しましょう。自治体によっては、回収できない品(タイヤ、ブロック、ピアノ、土など)もあるため、電話で問い合わせる前に、市町村のホームページなどで自分で調べておきましょう。

〈例:分別の一例〉

・可燃ゴミ(台所の生ゴミ、貝殻、紙くず、落ち葉、衣類など)
・不燃ゴミ(金属性の調理器具、乾電池、ガラス、時計、陶器など)
・資源ゴミ(段ボール、ビン、ペットボトル、缶、新聞・雑誌など)
・粗大ゴミ (木製大型家具など)
※自治体で回収不可な物品は、購入した店舗に引取可能な場合もあります。店舗に問い合わせるのもいいでしょう。または不用品回収業者に回収を依頼しましょう。

ステップ4:ゴミの処分

分別したゴミを処分します。自治体が設定した日時に従って処分するようにしましょう。自分たちで焼却場に直接持ち込む方法もありますが、早めに処分したい状況の時は、不用品回収業者、遺品整理業者に依頼するのもおすすめです。

ステップ5:清掃

最後に部屋を掃除します。物が片付いたことで掃除もしやすくなるはずです。賃貸物件は原状回復するのが鉄則。リフォームしたり新しいお部屋へ改造して活用する際の下準備にも繋がる作業のため、入念に作業しましょう。

今回は「遺品整理を業者に頼らず自分でやる方法」を詳しくご紹介しました。自治体によって回収できないゴミや回収方法も様々。作業前に事前に確認することも大切になってきます。遺品整理にかけられる時間が多く取れない場合や、処分方法がわからず自分たちで作業できない場合は、業者に依頼するのもひとつの手段です。

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