遺品整理とは故人の私物を整理することを指し、最近では遺品整理の専門業者が代わりにしてくれるサービスもあります。それでも自分ですることを望む人が多いのが現状ですが、自分だけでの遺品整理はとても大変です。リリーフでは、関東・関西の50代以上の男女300名を対象に、遺品整理に関するアンケート調査を実施しました。その結果、「遺品整理を会社に依頼しましたか」という質問に対して、実に80%以上の方が「依頼しなかった」と回答しています。
この記事では、遺品整理が大変な作業である理由や、大変な遺品整理をスムーズに進めるための解決法などについて紹介します。
目次
遺品整理が大変な理由とは?
生きている中で遺品整理をする機会はとても稀ですが、半数以上の遺族が遺品整理は業者に依頼せず自分でしているようです。自分だけでの遺品整理が大変であることを知らずに業者への依頼を辞めてしまう人も多くなっています。ここからは自分だけでの遺品整理で一体何が大変なのかについて詳しく解説していきます。
大変な理由(1):お金と手間がかかる
遺品の多さにもよりますが、遺品整理にはお金と手間がかかります。まず、遺品を細かく整理していき、リサイクルショップで衣服や小物を売る時は店へ持ち込むのか出張買取をしてもらうのかを決めたり、段取りを決めたりしなければなりません。もし、故人が一人暮らしであれば家中の遺品を先ほどの衣服と同じように整理していく必要があるので大変です。遺品の量が一軒家丸々ある場合は、遺品整理に数日から数カ月かかるケースもあるので大変な作業になります。
大変な理由(2):親戚や身内間でのトラブル
初めて親族や身内を亡くされた場合は特に大変で、親族や身内間できちんと話し合いができておらず後々トラブルに繋がってしまう可能性があります。特に故人が遺産をたくさん持っていたのなら相続争いが起きてしまい、弁護士や専門家への依頼が必要になることも大いに考えられるでしょう。裁判事にまでなってしまうと精神的にも経済的にも苦しくなってしまうので大変です。
大変な理由(3):売る作業が大変
「故人の大事にしていた私物を捨ててしまうよりもネットやオークションで売った方が良いが、出品から商品発送までの過程が大変だ」と感じる人もいるでしょう。価値のあるアクセサリーや着物などは、うまくいけば買取業者に買い取りしてもらうよりも高値で売れることがあります。ですが、出品するための写真撮影から購入者とのやり取りなどの作業を自分でしなければならない点が大変です。ネットでの販売に慣れている人や時間に余裕のある人には向いている作業かもしれませんが、あまり慣れていないのであれば大変であることは間違いないので、自分だけで販売しようとしないことが賢明な判断となるでしょう。
大変な理由(4):地域によるごみの分別ルール
家庭ごみで見慣れているものであれば問題はありませんが土や植物、傘などの分別をどうすべきか分からず大変な目にあってしまうかもしれません。また、故人の住まいがある地域によって分別方法は変わってくるので、遺品ごとに分別ルールを調べることは大変な作業です。分別を少しでも間違えてしまうと回収してもらえず、さらに故人の自宅が遠いのであれば回収されないままゴミが数日放棄されてしまう恐れもあるでしょう。分別に自身がないのであれば、後に問題が起こってしまうかもしれないので自分だけで処分しないことをオススメします。
大変な理由(5):身体的・精神的ストレス
遺族を亡くされて間もない時期であれば遺品整理が大変な上、親族を亡くした悲しみにより身体的にも精神的にもストレスを感じるでしょう。遺品整理だけでなく諸々な手続きや法要の準備などもこなしながら故人の死を受け入れなければならないので大変です。さらに、朝まで会っていた親族や身内が突然死してしまった場合は、身近にいた人が突然いなくなることでショックも大きく、生前整理なども全くできていないことが多いので遺品整理に取り組むまでが大変でしょう。
大変な理由(6):掃除もしなければならないので大変
遺品整理は故人の私物を整理しなければなりませんが、そのあとの掃除も付きものです。もし、故人が住んでいた家がゴミ屋敷であったり亡くなり方が孤独死であったりすると、部屋の汚れや異臭立ち込めていて大変な場合もあります。ひどい臭いやゴミが家の外にまで大量に散らばっていると、近隣住民から苦情が入り大変な事態になることも考えられるので、早めな対処が必要となるでしょう。
大変な遺品整理を簡単解決法にするとは?
「遺品整理が大変なのは分かったけど、もっと簡単に進める方法はないの?」と疑問に思う人もいるでしょう。遺品整理のコツさえ掴んでいれば大変な目に合わずともサクサク作業を済ませることができます。ここからは大変な遺品整理をより簡単にするためのポイントを紹介しますまずは大型なものから整理大型のテレビや冷蔵庫などは大体のものが量産品であり価値もそれほど高くないことが多いので、最初に整理しておくと作業が大変楽になるでしょう。購入したばっかりであったり思い入れがあったりしなければ、地域の分別ルールに従って処分しておくと良いですね。もし、大型な家電製品やターンスなどの家具を最後に整理することになると十分に移動するスペースが無い場合や、余計な時間がかかってしまう場合があり大変な作業になってしまいます。部屋の中がスッキリし、他のものも整理しやすくなるので大型なものは最初のうちに整理しておくことをオススメします。
期日を決めておく
できる限り遺品整理を終わらせる期日を決めておくようにしましょう。故人の思い出の写真などの整理時に一枚一枚丁寧に見てしまうと感情を抑えきれなくなってしまい、かなりの時間を浪費するかもしれません。一つの作業に時間をかけすぎてしまうと、ゴミの処分や部屋の片づけがいつまで経ってもできないという大変な状態になります。さらに、作業が押してしまうと遺品整理にかける時間も増え、最終的には中途半端な状態でしばらく放置することもあり得るので、後々大変なことにならないように無理のない期日を設けておくと良いでしょう。
カテゴリー別に分ける
遺品整理しやすいように衣服・書籍・キッチン用品などとカテゴリーごとに分けると良いでしょう。ものが散乱しているのであれば、処分すべきものと残しておくものに分けるようにします。そうしておくと遺品を整理しやすくなり、量も把握しやすくなるので後々大変な思いをしなくても済むでしょう。あまりにも量が多く大変な場合は業者に依頼する方が時間をかけずに済み、無駄にストレスを感じる必要もなくなります。
買取業者への依頼
高価なアクセサリーや貴金属、美術品などは買取業者に査定依頼をしましょう。ものの保存状態が良ければ高値で買い取りをしてくれることもありますが、状態があまりにも悪いようであれば査定時に数百円の値段が付けられることもあります。買取業者によっては持ち込み買取・出張買取・宅配買取などさまざまな種類が選べるので、「わざわざ店に遺品を持ち込むことは大変なのでやりたくない」と考えている人でも楽に遺品整理をすることができるので安心です。
できるだけ大人数で遺品整理する
遺品整理は量や遺品の大きさによって体力的な負担が多いので、できるだけ親族や身内に手伝ってもらい大人数で作業しましょう。女性が多い家庭であると重さのあるものの移動などが大変になり、どうしても男手が必要になります。親族や身内が集まっているうちに数人だけでは移動が大変な大型なものなどを整理しておくと後で大変な思いをしなずに済むでしょう。大人数で遺品整理に取り組むことで故人についてのエピソードなどを話す機会が増え、精神的なストレスの軽減にもなるかもしれません。
専門の遺品整理業者への依頼
思っていたよりも遺品整理が大変だと痛感した時は専門の遺品整理業者に依頼してみると良いでしょう。プロに任せることでスムーズに遺品整理を進めることができ、手続きの仕方などを間違えて大変なことになる恐れもありません。遺品整理をする中で大変な作業や手続きが出てきた場合は専門の遺品整理業者に依頼してみましょう。
業者に依頼するか迷ったときは?
自分だけで遺品整理をすると決めたが、いざ始めてみると大変な作業ばかりで困ってしまう人も少なくありません。ここからは「業者に依頼すべきなのか分からない」「どの程度であれば依頼できるのか知りたい」といった人でも分かるように、自分で遺品整理をするパターンと業者に依頼するパターンを紹介します。この二つの違いを知った後で自分の合った方法で大変な遺品整理に取り組むと良いでしょう。
身内や親族内で遺品整理ができる場合
生前整理が済んでいる家庭や、故人の遺品がある部屋が1~3部屋程度である場合は業者に依頼せずとも自分だけで遺品整理ができます。例え、生前整理が済んでなくても遺品の量が少ないのであれば自分たちだけで整理や処分もできるので、大変な作業もないでしょう。
業者に依頼すべき場合
反対に、遺品があらゆる所に散乱していたり家や土地を売却する予定であったりする場合は、業者への依頼をオススメします。業者によっては遺品の量などをもとに無料で見積もりを出してくれることもあります。故人の住んでいた家が遠方であると移動から遺品整理に大変なので、早いうちに業者に依頼しておくと時間や手間をかけずに済みます。
大変な遺品整理で気をつけることは?
遺品整理をしていく中で知らないと大変なことになってしまうポイントがあります。特に格安であまり手間のかからない方法で遺品整理を進めたい人は要注意です。まずはこのポイントを押さえてから遺品整理を始めるようにしましょう
家具や家電の無料回収に注意
電化製品や大型のゴミの無料回収をウリにしている悪徳業者に依頼してしまうと、不正な請求をされ大変な目に遭ってしまうことがあります。さらに、回収した電化製品などが転売できないとなると森や山などに不法投棄するような大変危険な業者も中にはいるので絶対に依頼しないようにしましょう。もし悪徳業者とは知らずに依頼してしまうと最悪の場合、依頼主が罰せられることもあり、遺品整理をしている場合ではなくなる可能性も出てくるので注意する必要があります。優良な業者に依頼したい場合は、自治体や正規の許可がある不用品回収業者、遺品整理業者などを利用しましょう。
業者は数件を見比べる
依頼通りに遺品整理をしなかったり、見積もりで出してもらった金額よりも倍の値段を請求され大変な事態になったりするので、数件の業者を見比べてから依頼しましょう。あまりお金をかけたくないがために悪徳業者に依頼してしまい大変な思いをするケースもあるので注意が必要です。
故人の負債には手を出さない
遺品整理を進めているうちに故人に多額の借金を残していた時は、所定の手続きをすれば相続を放棄できるのでよく確認するようにしましょう。もし故人に多額の借金があることに気づかないまま遺品整理をしてしまうと強制的に相続をしたとみなされ、故人の代わりに借金返済をせざるを得ないなど大変な事態になってしまいます。ただでさえ遺品整理にはお金がかかるにも関わらず、さらに、故人の負債も担うなど大変な事態に陥らないためにも最大限の注意が必要です
さいごに
自分だけで遺品整理をすると大変面倒な作業が多く、精神的にも身体的にも負担がかかることもあります。また、間違えた認識のまま大変な遺品整理を始めてしまったせいで故人の残した多額の借金を肩代わりしなければならないなど、大変稀なケースも中にはあるので故人に負債がないのかなどをきちんと確認するようにしましょう。自分だけでの遺品整理は大変すぎると感じた時は、早い段階でプロの業者へ依頼することも大事です。この記事で紹介した遺品整理で注意すべきポイントやコツなどを活用して、大変な作業もスムーズに進められるように頑張りましょう。
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