コラム

遺品整理業者にぼったくられた事例集

故人が生前所有していた全ての物品を整理、処分する作業、遺品整理。自分たちで行うこともできますが、遺品整理には肉体的にも精神的にもかなり負担がかかります。また処分する物品の量や時間の都合により、自分たちだけで遺品整理を行うのが困難な場合もあるでしょう。そんなさまざまな理由から、遺品整理をプロの業者に依頼するも人も多くいらっしゃいます。遺品整理業者であれば、自分では搬出が困難な大型の物品や、処分の仕方が分からない物まですべてを一任できるためとても便利です。通常、遺品整理業者には「遺品整理士」という資格を持つスタッフが在籍しています。遺品の処分に関する知識だけでなく、大切な人を亡くした遺族への心の配慮なども学んでいるため、安心して任せられるでしょう。とはいえ安心、安全に遺品整理を一任するためには、優良な遺品整理業者を選ぶことが大前提です。悪質な遺品整理業者を選んでしまったために、思わぬトラブルに発展してしまったケースも。中には窃盗やぼったくりなどの犯罪行為による被害も多数報告されています。今回はぼったくり業者を選ばないための参考になるよう、悪質な遺品整理業者の特徴や手口を、ぼったくり被害の実例と共に紹介します。

遺品整理のぼったくりトラブルの実例を紹介

ぼったくりトラブル①:遺品整理料金のぼったくり

遺品整理業者とのトラブルで報告が多いのが、ぼったくりによる被害です。遺品整理を依頼する際、最初に遺品整理現場を見てもらい見積もりを出してもらうのが一般的です。必ず現場を見てもらい見積もりを出してもらいましょう。現地見積もりを断るようなぼったくり遺品整理業者は、「想定とは違った」など曖昧な理由をつけ、当初の見積もりよりも高額な料金をぼったくり請求してくる可能性があります。現場を確認せずに低料金の見積もりで契約をさせ、遺品整理が終わってから追加料金を請求するのは、ぼったくり業者によくある手口です。また遺族に相談もなしに「追加オプション」と称したさまざまな追加料金を加算されるぼったくり被害も出ています。

遺品整理料金のぼったくりへの事前対策

ぼったくり請求を防ぐため、どの遺品整理作業にどのくらいの費用が割り当てられているのか、事細かな内訳を明らかにしてもらいましょう。また追加料金が発生する場合には作業をする前に全て報告してもらうことを徹底しましょう。勝手な事後請求や追加請求は一切無し、といった趣旨を契約書に記載してもらうとさらに安心です。またほとんどの人が遺品整理に馴染みがなく、料金相場を把握していないため、ぼったくり被害に繋がりやすい現実があります。料金相場を知るためにも、複数の遺品整理業者に相談することをおすすめします。基本的に優良業者であれば「見積もり無料」。なるべく3社以上から見積もり書を出してもらうのか理想的です。複数社から見積もりを出してもらうことで料金を見比べることが可能になり、ぼったくり対策にも繋がります。同じような作業内容で明らかに高額な遺品整理業者はもちろん避けるべきですが、掲載事項が少なく極端に低料金な遺品回収業者にも注意が必要です。ぼったくり業者は最初は低料金で近づいてくる場合がほとんどです。いざ作業に入ると数々の追加料金が加算される可能性があります。料金が安すぎる遺品整理業者にも警戒しましょう。

ぼったくりトラブル②:買い取りを利用したぼったくり

需要のある金銭的価値の高い品物を買い取ってくれるぼったくり遺品整理業者も少なくありません。品物の買い取り額を遺品整理にかかる費用から差し引いてもらえることも。専門的な知識を持ち、適正な値段で買い取ってくれる不用品回収業者なら安心です。しかしこちらの場合も適正な買い取り額の相場が曖昧なこともあり、品物のぼったくりと思われる安値を提示してくる悪徳業者も存在します。不当に買い取った品物を、高利益で販売するためのぼったくりと言えるでしょう。

ぼったくり対策

遺品整理業者による品物の買い取りを希望するのであれば、対象の品物をあらかじめまとめておき、見積もり訪問の際に同時に査定してもらうことをおすすめします。提示された金額で即決する必要はありません。その査定金額を元に自分である程度適正具合を調べたり、納得のいく買い取り額を決めておくと良いでしょう。とはいえ、骨董品・宝石・美術品・貴金属・趣味趣向品などは金銭的価値が予想できない場合がほとんど。ぼったくりを防ぐため、相場となる査定金額がわからない物品はリサイクルショップや骨董品店で鑑定、査定をしてもらい、遺品整理業者の買い取り金額と比べてみると有効的です。
良心的な遺品整理業者であれば、決断を急がせることはしないはずです。後悔のない適正な価値を調べられるよう、時間に余裕を持ちましょう。

ぼったくりトラブル③:ぼったくり業者による盗難

遺品整理では、遺族が把握していなかった現金・金券・宝石・貴金属・ヘソクリなど、思わぬものが思わぬところから出てくることも珍しくありません。遺族が発見できれば何も問題ないのですが、現金や金銭価値の高いものをぼったくり遺品整理業者が見つけてしまい、そのまま盗難されてしまう被害が報告されています。この場合、思わぬ場所から出てきたものほど窃盗に遭う可能性が高くなります。故人が故意に隠していたような場所や、完全に忘れていたであろう場所から見つかったものは「遺族も知らないだろう」と、報告もしないままぼったくり業者に盗まれてしまう危険性があります。さらに金銭以外にもさまざまな物を無断で持ち出されたケースが報告されているので、注意が必要です。

ぼったくり対策

ぼったくり盗難を防ぐため、遺品整理の前に把握している限りの宝石、貴金属などを集め管理しておくことが第一です。また、念のため貴重品が隠されていそうな場所は一通り確認したほうが安心かもしれません。さらに室内での遺品整理中は極力立ち会いの元行ってもらい、なるべく遺族の目の届く範囲で進めてもらいましょう。

ぼったくりトラブル(4):回収した遺品の不法投棄

遺品整理業者により回収されたはずの物品が山中などひと気が無い場所で違法に不法投棄されていた、というぼったくり被害も。ぼったくり遺品整理業者が回収した物品を処分するには費用がかかります。処分費用をかけずに全て利益にしようとするぼったくり遺品整理業者によく見られる手口です。遺品整理に限らず、無料回収を謳った回収業者には要注意。ぼったくりには「無料なのは回収だけ」というのがよくある手口で、「運搬料」「出張料」「積み込み料」など、あらゆる名目でぼったくり被害が報告されています。一般家庭から不要となった家具、家電、ごみなどを回収する際には「一般廃棄物収集運搬業」や「古物商」の免許が必要になります。免許を持たないぼったくり業者は正規の施設での処分が出来ないこともあり、不法投棄に繋がります。さらに危険なのは、遺品整理業者への依頼が証明できない場合、依頼者自身が不法投棄を疑われた、最悪の場合罪に問われる可能性もあります。不法投棄は処罰を伴う犯罪です。

ぼったくり対策

やはりぼったくりに遭わないためには遺品整理業者選びが最重要です。ぼったくりでない遺品整理業者を選ぶ際には必要な免許を取得しているかの確認を忘れず、免許の提示を求めましょう。また近年ではホームページや口コミサイトなどで会社の業務体制や評判を調べることができます。ぼったくり遺品整理業者はホームページもなく、事務所などの拠点を持たない場合も多いので、インターネットによる情報収集を積極的に活用しましょう。

ぼったくりトラブル⑤:必要なものを確認せずに無許可で処分

必要な書類や物品が意外な場所に混ざっていることも珍しくありません。遺品整理業者はそれらの可能性も視野に入れて慎重に進め、必要ありそうなものは遺族に確認を入れるのが普通です。しかしぼったくりを目的とした悪質なぼったくり業者は、手間をかけずに利益だけを求めるため、遺族の許可も取らずに全て不用品として処分してしまいがちです。

ぼったくり対策

重要なものは事前にまとめておくことは大前提ですが、それでも思いがけない場所に紛れている可能性もあります。また思い出の品などは、他人には判断が難しいものです。いい加減なぼったくり遺品整理業者に処分されないために、業者には仕分けまでをしてもらい、処分・保管に関しては例外なく全て遺族が判断するというルールを徹底しましょう。

ぼったくりトラブル⑥:見積もりだけでキャンセル料をぼったくりされた

見積もりを出してもらい、検討の結果依頼しなかった。後日キャンセル料を請求された。というぼったくりケースも実在します。見積もりは依頼を決める判断材料の一つに過ぎず、当然契約書とは異なります。ぼったくり業者といえるでしょう。

ぼったくり対策

依頼もしていないのにキャンセル料を支払う必要はありません。万が一ぼったくり請求をされた場合には「払いません」とはっきり断りましょう。そもそも優良な遺品整理業者であれば見積もりは無料なのが一般的ですが、一応見積もりに関する詳細を確認しておくと安心です。

ぼったくり業者を選ばないための6つのポイント

遺品整理業者によるさまざまなぼったくり事例と対策を紹介しました。以上を踏まえ、次にぼったくり業者を選ばないためのポイントをお伝えします。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント①:遺品整理士の在籍

「遺品整理士」とは一般財団法人遺品整理士認定協会が発行している資格です。遺品整理に関する知識と、身内を亡くしたばかりの遺族に対する心遣いも学んでいます。養成講座で専門知識を学び、認定試験に合格した人だけが持つ資格になりますので、専門家として適切な判断をしながらも遺族の気持ちに寄り添った遺品整理をしてくれるでしょう。しかし遺品整理業を開業する際、遺品整理士の資格は必須ではありません。そのためぼったくり業務を行うような悪徳業者であっても、遺品整理業者を名乗れてしまうのが現状です。遺品整理を依頼する際には、遺品整理士の在籍を確認できる業者を選んだほうが安心です。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント②:現場を訪問しての見積もり対応

遺品整理の依頼を検討する際には、まず最初に訪問見積もりを依頼しましょう。訪問見積もりであれば、遺品整理業者の受け応えや人柄の確認もできますし、事前に買い取り査定を依頼することもできます。また遺品整理の料金は、遺品の大きさや量、現場の状況により大きく異なります。現場を見ずに電話による説明だけで、現実に近い見積もりを出すのはほぼ不可能に近いでしょう。訪問見積もりを断る業者は、高額な追加請求を目的としたぼったくり業者の可能性があります。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント③:作業内容と費用の明確な記載

見積もり書の記載内容も重要です。「作業一式」など曖昧に記載されている場合には注意が必要。追加料金をぼったくり請求される危険性が高まります。
どんな作業にどのくらいの費用がかかるのか、細かい内訳が記載されているか確認をしましょう。また希望しない作業内容が含まれていないかにも着目し、分からない点、納得できない内容があれば見積もりの段階でしっかり確認しましょう。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント④:不用品の適切な処分

適正な処分がされるよう、不用品処分を依頼する業者には「一般廃棄物収集運搬業」の資格を持っているのか確認をしましょう。不法投棄やぼったくり請求を防ぐために重要です。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント⑤:丁寧な対応

遺品整理という大切な作業を依頼するには、スタッフの態度や人柄もとても重要になります。契約する前に打ち合わせをし、丁寧な説明はもちろん、話しの聞きかたや受け応えなど、細かい対応までチェックしましょう。故人との思い出を扱う繊細で大切な作業です。話しただけで悪印象をうけるような業者に依頼する必要はありません。ぼったくりの疑いのない潔白な信頼できる誠実な遺品整理業者を選びましょう。

ぼったくり業者を選ばないためのポイント⑥:複数社から見積もりをとる

依頼する遺品整理業者を1つに絞る必要はなく、複数社に見積もりを出してもらいましょう。同時に複数社に依頼することに引け目を感じる必要はなく、何社かを比べてみないと善し悪しの判断ができないのは当然のことです。ましてや頻繁に行うことではない遺品整理、相場が分からないとぼったくりや犯罪などのトラブルに巻き込まれる危険性もあります。大切な遺品整理を安全に行えるよう、少なくとも3社を目安に比較することをおすすめします。

評判の良い遺品整理業者を選ぶ

現実としてぼったくり業者も存在する遺品整理業者。ぼったくりでない優良な遺品整理業者と出会うには、評判や実績を調べることが最重要かもしれません。遺品整理業者を急いで決めるのではなく、急いで探し始めてじっくり決めることが大切。見積もり時など実際に会ったときの印象も重要ですが、インターネットで口コミなどを調べるのも有効的です。

以上、遺品整理に関する注意点とぼったくりでない優良な遺品整理業者選びのポイントを紹介させていただきました。遺品整理は思い出を供養する大切な作業です。今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。

参考:一軒家の遺品整理費用

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